この記事は『1分間でやる気が出る146のヒント』についての書評です。

『1分間でやる気が出る146のヒント』は、ドン・エシッグさんの著書。

2013年にディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されました。

日々をちょっと前向きにしてくれる言葉が146個も詰まった、コンパクトな自己啓発本です。

以下のような方におすすめ!
  • サクッと読める自己啓発本をお探しの方
  • 前向きな言葉を目一杯に吸収したい方
  • 最近落ち込み気味なので、何か勇気づけられるような本を読みたい方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

前向きになる言葉や考え方が146項目記載されている自己啓発本。

大手企業や有名学習塾でも採用されているロングセラーの邦訳になります。

タイトルには1分間とありますが、実際には各頁10~30秒程度で読めるので便利です。

トイレや枕元など、ふとした瞬間に手に取れるところに置いておくと、ちょっとした隙間時間に1項目ずつ読むことができますよ。

全体のページ数も163ページほどなので、サクッと読めること間違いなしです。

この本を読んだ理由

選んだ理由

我が家のトイレには、毎年、名言が書かれたカレンダーを飾っています。

しかし、この年に限っては、いい具合のカレンダーが見つからず……。

なんとなく物寂しいなと思っていたところ、Amazonで本書を偶然に発見。

「1分間で1項目ずつ読むことができるなら、名言カレンダーの代わりになるかも?」と思い、書店で中身を確認してみることに。

実際に見てみたところ、30秒ほどでサクサク読み進めることができそうだったので、早速購入した次第です。

印象に残った箇所

印象的な箇所

一つ一つが軽めなので、「これだ!」というところよりは、私が個人的に気に入ったものをいくつかご紹介しようと思います。

章タイトルごとに分けていきますね。

44 最後までやりとげる

「優秀」という言葉は、ギリシア語で「ディア・フォロン」というのですが、元々の意味は「最後までやり遂げる」という意味だそうです。

私は本書ではじめて知りました。

古代ギリシアにおいては、「最後までやり遂げる」ことが重要な要素だったんですね。

フェイスブックの創業者として有名なマーク・ザッカーバーグも以下のように言っていますよね。

Done is better than perfect.(完璧を目指すよりまず終わらせろ)

マーク・ザッカーバーグ

少し前に『やりぬく力 GRIT』という本も流行りましたし、現代でも重要な要素だと思います。

47 新しいアイデアを試す

ドン・エシッグさん曰く、「想像的な人とは、新しいアイデアを発見するだけではなく、実際に試してみる人のこと」だそうです。

実際に行動する力って大事ですよね。

かの荀子も以下のような言葉を残しています。

学は之を行うに至りて止む。
(読み:ガクはコレをオコナうにイタりてヤむ)

『荀子』儒效篇

学びというのは、実際に試してみて初めて完成するのだ、という意味ですね。

何事も、ただ想像しているだけでは現実世界を変えることはできません。

自分を変えたいのなら、まずは行動してみること。

本章からは、そういった前向きなメッセージを受け取ることができました。

71 自分がうまくいっていることに気づく

ドン・エシッグさんは言います。

私たちがしていることの95%はうまくいっているのに、残りの5%のことで悩みすぎている。毎日うまくいったことに目を向けよう」と。

私は一人反省会をしがちなので、この言葉はハッとさせられました。

ついつい、できていることよりもできていないことに目を向けてしまうんですよね。

できないことばかり気にしても仕方がないことは分かってはいるのですが、いつも布団に入ると「今日も〇〇でミスしちゃったな……」とか、「あのときにあんな発言しなければよかった……」とか、ネガティブ思考が頭の中をグルグルしてしまうのです。

ですが、ドン・エシッグさんの言う通り、実は一日の中のほとんどのことは、自分が思っている以上に上手にできているのだと思います。

そうじゃないと、そもそも一日を無事に過ごすことなんてできないですよね。

「残りの5%」ばかりを気にして落ち込むよりも、「うまくいっている95%」に目を向けて、前向きに次の日を迎えたいなと思いました。

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

1時間くらいで読み切ることができました。

一つ一つはよく聞くような内容でしたが、新書にコンパクトにまとまっているとても読みやすかったです。

146個もの言葉が記載されているので、何かしら響くものはあると思います。

カッチリした自己啓発本を読むのが苦手な人におすすめできる本です。

分量も少ないので、この本を足がかりに、少しずつ読書の習慣を身につけていくのも良いかもしれません。

職場の朝会とかで喋る文化がある人の場合は、本書の内容が一言ネタとして使いやすいかも。

まとめ

この記事では、ドン・エシッグさんの著書である『1分間でやる気が出る146のヒント』の概要と感想をご紹介しました。

ロングセラーというだけあって、「割といいこと言っているなぁ」という感じでした。

ただ、他の自己啓発本を読んだことがある方には、少し物足りないかもしれません。

その点で、本書はあくまで初心者向けと言えるでしょう。

逆に、読書に苦手意識を持っている方には、ハードルが低くておすすめしやすいと思います。

新書サイズでとても薄いので、通勤時のお供にも良いかもしれませんね。