この記事は『新 自分を磨く方法』についての書評です。

『新 自分を磨く方法』は、スティービー・クレオ・ダービックさんの著書。

2017年にディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されました。

50個もの自分を磨くための名言やエッセンスが収録されている自己啓発本です。

以下のような方におすすめ!
  • モチベーションを高める言葉を求めている方
  • 空き時間にサクッと読める自己啓発本をお探しの方
  • 自分を磨くためのコツを短時間で知りたい方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

135ページというコンパクトなサイズ感ながら、50個もの「自分を磨く方法」が記載されています。

ちょっとした名言やモチベーションの上がるエピソードなど、多様なアプローチで読者にやる気を与えてくれる本です。

目次が整理されていて見やすいので、目次を見て気になった箇所を読むのが便利でしょう。

科学的な本ではなく、あくまで自己啓発本ではありますが、各ページに込められた筆者の思いは、確実に私たちに力を与えてくれるはずです。

実際に、私も本書を読んで勇気づけられました。

トイレなどに置いておいて、毎日少しずつ読んでいくのも良いかもしれません。

この本を読んだ理由

選んだ理由

仕事で携わったプロジェクトが炎上し、気分的に落ち込んでいた時期がありました。

本は読みたいものの、文字の細かい本格的な本を読むほどの体力は残っておらず。

「気分転換のためにも、何かサクッと読める本はないかなぁ」と、近くの書店に遊びいったときに、たまたま本書を見つけました。

見た目からしてコンパクトだったので、いったいどんな本なんだろうと思いながら手に取ってみたところ、意外と整理されていて読みやすかったんですよね。

余白も十分にあって、例を挙げるとすると、まるで日めくりカレンダーに書いてあるちょっといい言葉、みたいなイメージを受けました。

これなら、自分の気分転換にもなりつつ、疲れていてもサクッと読めそうだったので、購入した次第です。

印象に残った箇所

印象的な箇所

本書は一つ一つの章がとても短いので、今回は印象に残った言葉を2つご紹介しようと思います。

1 限界を設けない

自分の可能性に限界を設けてはならない。たとえ誰が何と言っても、これまで誰があなたに何と言ってきたのだとしても、あなたにはもっと可能性がある(p.11)

スティービー・クレオ・ダービック、『新 自分を磨く方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年

みなさんはノミとガラス板の実験をご存知でしょうか?

ノミは自分の体長の何倍もの高さまでジャンプすることができます。

しかし、ノミをビーカーに入れてガラス板で蓋をすると、飛び上がってはぶつかるというのを繰り返し、次第にガラス板の下までしかジャンプしなくなるのです。

こうなると、もはやガラス板を外した状態にしても小さなジャンプしかしなくなります。

本当は余裕でビーカーを超えるほどのジャンプをすることができるのに、「自分には無理だ」と錯覚して、挑戦することを諦めてしまうのです。

これは、私たち人間にも当てはまるものだと思います。

周囲から「あなたは〇〇だから」「お前には無理」などと言われ続けると、次第に自信を無くして真の実力を発揮できなくなるかもしれません。

そのため、周囲の評価や言葉は参考程度にするのが良いと思います。

著者のスティービー・クレオ・ダービックさんが言うように、「たとえ誰が何と言っても、これまで誰があなたに何と言ってきたのだとしても、あなたにはもっと可能性がある」のですから。

11 とにかくやってみる

やるかやらないか迷ったら、とりあえずやらないことにするのが、成功しない人。やるかやらないか迷ったら、やってみるのが成功者(p.36)

スティービー・クレオ・ダービック、『新 自分を磨く方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年

スティービー・クレオ・ダービックさんは、「失敗=後退」だと考えているならそれは大きな間違いである、と述べています。

行動し続けている限り、それは前進に他ならないからです。

かのトーマス・エジソンも、以下のような言葉を残しています。

失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう

トーマス・エジソン

「失敗は成功の母」と言いますが、まさにそのとおりなのですね。

行動し続ける限り、失敗は次の成功への布石になります。

唯一後退があるとしたら、それは何もしなかった場合でしょう。

スティービー・クレオ・ダービックさんも仰っていますが、何もしないことは現状維持ではありません。

周囲の人が前進を続けている以上、立ち止まっていては置いて行かれてしまいます。

失敗を深刻に捉えすぎず、むしろ成功への糧だと思って、日々挑戦を続けていきたいですね。

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

自分を磨く50の方法が書かれた、とても読みやすい自己啓発本でした。

135ページほどの本で、一つ一つの項目がコンパクトにまとまっているため、空き時間にサクッと読めるのが特に良いですね。

内容も自己啓発本らしく、読むとちょっと背中を押してくれるような前向きなメッセージが多くありました。

ただ、あくまで著者にとっての「自分を磨く方法」が書かれているだけで、何か科学的根拠に則ったわけではないので、その辺りを気にする方は注意されたし。

私も項目によってはあまり共感できない箇所もあったので、目次を見ながら自分が気になる箇所をつまみ食いするのが良いと思います。

イメージとしては、トイレのカレンダーとかに載っている名言とかに近いかもしれません。

あれも、自分に響く言葉とまったく響かない言葉で、結構差がありますよね。

こういう系統のものは、自分に合うものだけを取り入れるのがおすすめです。

全体としては割と良い本だったな、という印象で、私もいくつか勇気をいただきました。

ふとしたときに手に取って、なんとなく前向きな気持ちになれる、そんな本だと思います。

まとめ

この記事では、スティービー・クレオ・ダービックさんの著書である『新 自分を磨く方法』の概要と感想をご紹介しました。

見た目のサイズ以上に、数多くの前向きな言葉を教えてくれる良書だったと思います。

文庫本程度のサイズなので、自己啓発本の中でもコンパクトなのが良いですね。

トイレや寝室など、毎日利用するところに置いておき、ふとした瞬間に中身を読むのがおすすめです。

言葉の力は侮れないものなので、疲れているときや不安になっているときには、本書などをうまく利用して前向きな言葉を摂取していきたいですね。