この記事は『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』についての書評です。

『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』は、樺沢紫苑さんの著書。

2021年にKADOKAWAから出版されました。

時間帯や作業の種類ごとに、最も作業効果の出る方法を解説した本です。

以下のような方におすすめ!
  • 朝の時間を有効活用できていないと悩んでいる方
  • 夜寝る前の時間を有効活用したいのに、うまくできていない方
  • 仕事や勉強の効率をもっと上げる科学的な方法を模索している方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

『アウトプット大全』でお馴染み、精神科医の樺沢紫苑さんの著書。

医学的観点から、日常のさまざまな行動を最適化するコツを教えてくれています。

本書の特徴は、イラストを効果的に使った構成。

パート1では、見開き2ページを使い、行動の最適化のコツがイラストで視覚的に表現されています。

時間がなくても、パッと見ただけでポイントが把握できるので便利です。

パート2では、パート1で説明したポイントの深掘りをしています。

最新の研究成果を用い、科学的に解説してくれているので、とても分かりやすいのが良いですね。

時間がない人はパート1だけを見て概要を把握し、時間がある人はパート1で気になったところをパート2で深掘りする、といった使い方がおすすめです。

この本を読んだ理由

選んだ理由

最近、いろいろな本を読んで、生産性を向上させようとしています。

新しいツールを導入したり、一日の行動を見直したりもしているのですが、いまいちしっくり来ないのが悩みでした。

そんなとき、書店で本書が平積みされているところに遭遇。

「全ての行動には「最も効果が出る」時間帯が決まっている!」という帯の文句に惹かれて手に取ってみると、びっくりするくらい見やすく、思わずその場で何ページか立ち読みしてしまいました。

これまで「何をするか」を考えたことはあったのですが、「いつするか」は考えたことがなかったので、内容がとても新鮮に感じたんですよね。

パート1の見開きイラストも分かりやすく、後で辞書的にも使えそうだったので、そのまま購入した次第です。

印象に残った箇所

印象的な箇所

特に印象に残ったのは、第3章の「夜の最適化」です。

せっかくなので、今回はその中から、私の学びになった箇所をご紹介しますね。

良質な睡眠を取るためにできる7つの方法

良質な睡眠を取るには、就寝前の2時間をどのように過ごすのかが大事です。

この時間帯をリラックスして過ごすことができれば、その日の睡眠の質も大きく向上するとのこと。

それでは、どのように過ごせば、就寝前の2時間をリラックスして過ごせるのでしょうか?

樺沢さんは、特に以下の7つの方法をおすすめしています。

寝る前2時間をリラックスして過ごす7つの方法
  • 睡眠90分前入浴
  • のんびりする
  • コミュニケーション
    • 家族団欒
    • ペットと触れ合う
  • 読書
    • 夢中になるような小説・漫画以外
  • リラックス系娯楽
    • 音楽を聴く
    • マッサージ
    • アロマキャンドルを焚く
  • 暗めの部屋で過ごす
    • 間接照明や赤色光のやや暗い部屋がおすすめ
  • 1日の振り返り日記
    • その日にあった良いことを3つ書く、「3行ポジティブ日記」がおすすめ

睡眠90分前入浴については、西野精治さんの『スタンフォード式 最高の睡眠』が詳しいです。

私は歴史や古典系の本を読むようにしていますが、たしかに寝つきが良くなったように感じます。

リラックスできる方法はいろいろあると思いますので、ご自身に合った方法を探してみてくださいませ。

睡眠の質を悪くする6つの行動

ちなみに、就寝前の2時間にやってはいけないこともあります。

樺沢さんは以下の6つを挙げていました。

寝る前2時間にやってはいけない6つの行動
  • ブルーライトを浴びる
  • 興奮する系の娯楽をする
    • ゲーム
    • 映画
  • 飲酒
  • カフェインの摂取
  • 喫煙
  • 激しい運動

どれも脳や肉体に作用して、寝つきを悪くするそうです。

寝る前にスマホの画面を見るな、という話はよく聞きますよね。

私は寝る前にスマホゲームをしがちなので、できるだけ避けるようにしようと思います。

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

樺沢さんの知見が整理されてコンパクトにまとまった本でした。

概要が一目で分かるパート1と、詳細を深掘りできるパート2という構成はとても分かりやすくて良かったです。

本書を読んで、改めて意識すべきポイントを把握することができました。

『アウトプット大全』で読んだことのある内容も含まれていましたが、前回とは異なる切り口だったため、自分の中でも理解が進んだ気がします。

樺沢さんの著書を読んだことがある場合は目新しいことは少ないかもしれませんが、ポイントがギュギュッと整理されていて、とても読みやすかったです。

日々の行動がしっくりきていないように感じている方は、とりあえず本書を読んで気になったことを実践していくと良いでしょう。

日々の意識を変えるだけでも、確実に毎日の生活が改善していくはずです。

本書を読んだ後、私がこれから意識すべき行動目標を立ててみました。

少し恥ずかしいですが、チラッとご紹介しますね。

凪平のNext Actions
  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
  • 50分間座ったら10分程度休憩して立ち上がる
  • ひらめきをすぐメモできるようにメモ帳をゲットする
  • ありがとうを言う
  • 6~7時間寝る

当たり前のことばかりかもしれませんが、これまでは実践できていなかったので、一つ一つ着実に遂行していこうと思います。

皆さんもぜひ、本書を読んだ後は行動目標を立ててみてください!

まとめ

この記事では、樺沢紫苑さんの著書である『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』の概要と感想をご紹介しました。

『アウトプット大全』と同様に、本書もポイントが分かりやすくまとまった良書でした。

日々の行動の質を向上させたい方には、最初の一冊としておすすめしたい本です。

読み終わった後も、行動最適化のコツがまとまった辞書として身近に置いておけると思います。

私もこの本で定期的に振り返りつつ、コツコツ実践していきますね。

関連書評

樺沢紫苑さんの他の書籍についても書評を書いています。

次に読む本探しのお役に立てれば嬉しいです!