この記事は『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』についての書評です。
『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』は、樺沢紫苑さんの著書。
2021年にKADOKAWAから出版されました。
時間帯や作業の種類ごとに、最も作業効果の出る方法を解説した本です。

本の3行紹介
『アウトプット大全』でお馴染み、精神科医の樺沢紫苑さんの著書。
医学的観点から、日常のさまざまな行動を最適化するコツを、イラストを交えて教えてくれます。
概要をパッと見て把握できるパート1と、最新の研究結果をもとに深掘りしているパート2の二部構成がとても分かりやすい、辞書的な使い方もできる良本です。
- 1章 朝の最適化
- 2章 昼の最適化
- 3章 夜の最適化
- 4章 仕事の最適化
- 5章 学習の最適化
- 6章 コミュニケーションの最適化
- 7章 健康の最適化
- 8章 人生の最適化
個人的な3つの学び
本書を読んで得た、個人的な学びポイントを3つまとめます。
良質な睡眠を取るためにできる7つの方法
良質な睡眠を取るには、就寝前の2時間をどのように過ごすのかが大事です。
この時間帯をリラックスして過ごすことができれば、その日の睡眠の質も大きく向上するとのこと。
それでは、どのように過ごせば、就寝前の2時間をリラックスして過ごせるのでしょうか?
樺沢さんは、特に以下の7つの方法をおすすめしています。
- 睡眠90分前入浴
- のんびりする
- コミュニケーション
- 家族団欒
- ペットと触れ合う
- 読書
- 夢中になるような小説・漫画は除く
- リラックス系娯楽
- 音楽を聴く
- マッサージ
- アロマキャンドルを焚く
- 暗めの部屋で過ごす
- 間接照明や赤色光のやや暗い部屋がおすすめ
- 1日の振り返り日記
- その日にあった良いことを3つ書く
睡眠90分前入浴については、西野精治さんの『スタンフォード式 最高の睡眠』が詳しいです。
私は寝る前に歴史や古典系の本を読むようにしていますが、たしかに寝つきが良くなったように感じます。
リラックスできる方法はいろいろあると思いますので、ご自身に合った方法を探してみてくださいませ。
睡眠の質を悪くする6つの行動
ちなみに、就寝前の2時間にやってはいけないこともあります。
樺沢さんは以下の6つを挙げていました。
- ブルーライトを浴びる
- 興奮する系の娯楽をする
- ゲーム
- 映画
- 飲酒
- カフェインの摂取
- 喫煙
- 激しい運動
どれも脳や肉体に作用して、寝つきを悪くするそうです。
寝る前にスマホの画面を見るな、という話はよく聞きますよね。
私は寝る前にスマホゲームをしがちなので、できるだけ避けるようにしようと思います。
15-45-90分の法則
集中力を最適化するには、「15-45-90分の法則」を意識しなさい、とのこと。
東京大学の池谷裕二教授によると、「60分の学習」よりも「15分×3(計45分)の学習」の方が、学習効率が良いことが分かったそうです。
また、大人の集中力の限界は90分とも言われています。
これらを踏まえると、学習をする際は15分のセットを複数回か、60~90分を1セット行うのが良さそうですね。
最近は、英語以外の外国語も勉強しているので、この法則を意識して、効率よく学習を進めていこうと思います。
感想
樺沢さんの知見が整理されてコンパクトにまとまった本でした。
概要が一目で分かるパート1と、詳細を深掘りできるパート2という構成はとても分かりやすくて良かったです。
本書を読んで、改めて意識すべきポイントを把握することができました。
『アウトプット大全』で読んだことのある内容も含まれていましたが、前回とは異なる切り口だったため、自分の中でも理解が進んだ気がします。
樺沢さんの著書を読んだことがある場合は目新しいことは少ないかもしれませんが、ポイントがギュギュッと整理されていて、とても読みやすかったです。
日々の行動がしっくりきていないように感じている方は、とりあえず本書を読んで気になったことを実践していくと良いでしょう。
日々の意識を変えるだけでも、確実に毎日の生活が改善していくはずです。
まとめ
この記事では、樺沢紫苑さんの著書である『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』の概要と感想をご紹介しました。
『アウトプット大全』と同様に、本書もポイントが分かりやすくまとまった良書でした。
日々の行動の質を向上させたい方には、最初の一冊としておすすめしたい本です。
読み終わった後も、行動最適化のコツがまとまった辞書として身近に置いておけると思います。
私もこの本で定期的に振り返りつつ、コツコツ実践していきますね。
