この記事は『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』についての書評です。
『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』は、池田貴将さんの著書。
2020年に大和書房から出版されました。
最新の研究成果をもとに、1日24時間をできるだけ効率よく使えるようにするためのノウハウ本です。

本の3行紹介
株式会社オープンプラットフォーム代表取締役で、モチベーションに関する書籍を多数出版されている池田貴将さんの著書。
時間術に関するテクニックを、さまざまな科学的根拠を踏まえてまとめてくれています(巻末には参考文献リストもあり)。
時間を可視化して効率よく使うテクニックを学べるだけではなく、手元に置いておいて、辞書的な使い方もできる本です。
- 1章 時間を可視化する
- 2章 時間をデザインする
- 3章 時間を縮める
- 4章 脳を効率よく使う
- 5章 集中力で時間の密度を上げる
個人的な3つの学び
本書を読んで得た、個人的な学びポイントを3つまとめます。
時間を可視化するコツ
時間を効率的に使うためには、まずは自分の現在の状況を確認しなければなりません。
無駄な時間やダラダラしてしまっている時間を洗い出すのです。
その際のポイントは、プライベートの時間を3つに分けることだと池田さんは述べています。
- 必要な時間:睡眠、食事、身支度など
- 能動的時間:趣味や勉強、ジムでエクササイズなど
- 受動的時間:動画視聴やSNS、ゲームなど
- ただし、目的があってやっている・趣味である・リラックスタイムであるなど、きちんとした理由がある場合はOK
このように分けていくと、一日の中に「受動的な時間」が割と多いことに気づくかもしれません。
そうなったら改善のチャンスなので、時間の使い方を意識するようにしてみましょう。
忙しい一日の中で、自分の時間を確保するコツ
1日は24時間ですが、そのうちの2/3は睡眠と仕事に費やされます。
そのため、私たちが自由に使える時間は、実質的に約8時間しかありません。
しかも、この8時間の中には食事やお手洗い、通勤などの時間も含まれることになるわけです。
意識しないと、自由な時間がまったく取れなくなっても不思議ではありません。
では、どのようにして、自分の時間を確保したら良いのでしょうか?
ポイントは、プライベートの時間を一番始めに確保すること。
その日の計画を立てる際に、兎にも角にも自分のための時間を最優先で押さえてしまうのです。
真面目な方ほど気後れしてしまうかも知れませんが、プライベートの時間は自己投資の時間にもなります。
長期的に見ると、自分の健康や時間を削ってまで働くよりも、リフレッシュしつつ自分の成長に投資した方が、自分にも会社にも良いはずです。
積極的に自分の時間を確保していきましょう。
一日の時間を有効活用するテクニック
池田さんは、一日を時間帯ごとにざっくり分割し、それぞれの時間帯で何をやるかを決めることをおすすめしています。
- 仕事前
- 午前中
- 午後
- 寝る前
つまり、一日の中での細切れ時間を有効活用せよ、ということですね。
1日の中で数時間がっつり確保することは難しくても、30分を10回確保するとかなら、なんとかなりそうですよね。
例えば、以下のように時間を確保すると、全部で5時間になります。
こうしてみると、仕事中の休憩時間や通勤時間、ちょっと手の空いた隙間時間を有効活用すれば、以外と時間を捻出できそうですよね。
一日の中で自分の時間を確保していくことで、プライベートの時間があるのが当たり前の生活になっていきます。
習慣を変えれば人生が変わる、とも聞きますし、まずは自分のための小さな時間を取ることから始めてみましょう。
感想
時間術を分かりやすく、かつロジカルにまとめた本でした。
様々な知識やテクニックを細かく分類して解説してくれているので、目次をみて辞書的に使うこともできて便利です。
本文中では、池田さんが実際に利用しているおすすめツールやサービスもコラムで紹介されているので、テクニックを取り入れる際の参考になりました。
私も、早速Googleカレンダーを使って自分が何に時間を使っているのかを可視化してみたところ、色々な気づきを得ることができ、とてもありがたかったです。
やっぱり、何事も可視化って大事ですね。
また、巻末の参考文献リストは、自身が気になった分野を深掘りする際にとても役立つと思います。
「何となく時間がうまく使えてない気がするけれど、どこから手をつけたら良いのだろう?」とお悩みの方の1冊目におすすめの本です。
まとめ
この記事では、池田貴将さんの著書である『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』の概要と感想をご紹介しました。
時間は誰にも平等に与えられていますが、なかなか有効活用することは難しいもの。
気がつくと、仕事ばかりで一日が終わってしまうんですよね……。
ですが、この本を読んでからは、何がなんでもプライベートの時間を確保するようになりました。
一日の中に少しでも自分の時間があると、なんとなく有意義な気持ちになれるのが、新しい発見でした。
個人的には、寝る前の読書タイムがおすすめです。
本書でも良いですし、小説などでも良いので、毎日少しずつ本を読む習慣を身につけてみましょう!
