この記事は『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』についての書評です。

『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』は、池田貴将さんの著書。

2020年に大和書房から出版されました。

最新の研究成果をもとに、1日24時間をできるだけ効率よく使えるようにするためのノウハウ本です。

以下のような方におすすめ!
  • 仕事が忙しくて、自由な時間がないと感じている方
  • 休日をダラダラ過ごしてしまって、時間を有効活用できてないように感じている方
  • 目標を立てたはいいものの、実行するための時間が取れずに悩んでいる方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

株式会社オープンプラットフォーム代表取締役で、モチベーションに関する書籍を多数出版されている池田貴将さんの著書。

時間術に関するテクニックを、科学的根拠を踏まえてまとめてくれています。

前から順番に読み進めることで、時間の可視化から時間を効率よく使うテクニックまでを習得することができる本です。

様々な研究を取り上げてくれているので、辞書的な使い方もできるでしょう。

巻末には参考文献リストもあるので、この本をきっかけとして、芋づる式に学びを進めることができるのもポイント。

これ一冊で、色々な学びの方法を提供してくれる良書だと思います。

この本を読んだ理由

選んだ理由

「アウトプットをしよう!」と決意したものの、イマイチ、一日の時間をうまく捻出できない日々が続いていました。

どんなに頑張っても一日最低8時間は仕事に取られますし、どうやって時間を捻り出したものか悩んでいた際に、書店で見かけたのが本書です。

タイトルの「24時間すべてを自分のために使う」という文句に惹かれたのですが、中身をみてみると、科学的に時間の生み出し方と使い方についてアプローチしているように感じました。

巻末の参考文献リストを見るだけでも、相当な量の研究成果に基づいて執筆されていることが分かったのも良かったです。

やっぱり、科学的に根拠がしっかりしている方法を取りたいですもんね。

印象に残った箇所

印象的な箇所

特に印象に残ったのは、2章の「時間をデザインする」です。

せっかくなので、今回はその中から、私の学びになった箇所をご紹介しますね。

自分の時間を優先しつつ、一日の計画を立てるコツ

1日は24時間ですが、そのうちの2/3は睡眠と仕事に費やされます。

そのため、私たちが自由に使える時間は、実質的に約8時間しかありません。

しかも、この8時間の中には食事やお手洗い、通勤などの時間も含まれることになるわけです。

意識しないと、自由な時間がまったく取れなくなっても不思議ではありません。

では、どのようにして、自分の時間を確保したら良いのでしょうか?

池田さんは、まずはプライベートの時間を一番始めに確保せよ、と述べています。

その日の計画を立てる際に、兎にも角にも自分のための時間を最優先で押さえてしまう、ということです。

しかも、できれば5時間確保したい、とのこと。

普通に考えると、「そんなの無理だよ!」となってしまいますよね。

そこで池田さんは、一日を以下のように時間帯ごとにざっくり分割し、それぞれの時間帯で何をやるかを決めることをおすすめしています。

  • 仕事前
  • 午前中
  • 午後
  • 寝る前

つまり、一日の中での細切れ時間を有効活用せよ、ということですね。

1日の中で5時間がっつり確保することは難しくても、30分を10回確保するとかなら、なんとかなりそうですよね。

例えば、こんなイメージでしょうか。

一日に自分の時間を5時間確保する例
  • 仕事前:1.5時間
  • 午前中:15分×4回
  • 午後:15分×6回
  • 寝る前:1時間

これで5時間です。

仕事中の休憩時間や通勤時間、ちょっと手の空いた隙間時間を有効活用すれば、以外と時間を捻出できそうですよね。

一日の中で自分の時間を確保していくことで、プライベートの時間があるのが当たり前の生活になっていく、と池田さんも仰っています。

習慣を変えれば人生が変わる、とも聞きますし、まずは自分のための小さな時間を取ることから始めてみましょう。

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

時間術を分かりやすく、かつロジカルにまとめた本でした。

様々な知識やテクニックを細かく分類して解説してくれているので、目次をみて辞書的に使うこともできて便利です。

本文中では、池田さんが実際に利用しているおすすめツールやサービスもコラムで紹介されているので、テクニックを取り入れる際の参考になりました。

私も、早速Googleカレンダーを使って自分が何に時間を使っているのかを可視化してみたところ、色々な気づきを得ることができ、とてもありがたかったです。

やっぱり、何事も可視化って大事ですね。

また、巻末の参考文献リストは、自身が気になった分野を深掘りする際にとても役立つと思います。

「何となく時間がうまく使えてない気がするけれど、どこから手をつけたら良いのだろう?」とお悩みの方の1冊目におすすめの本です。

まとめ

この記事では、池田貴将さんの著書である『24時間すべてを自分のために使うタイムマネジメント大全』の概要と感想をご紹介しました。

時間は誰にも平等に与えられていますが、なかなか有効活用することは難しいもの。

気がつくと、仕事ばかりで一日が終わってしまうんですよね……。

ですが、この本を読んでからは、何がなんでもプライベートの時間を確保するようになりました。

一日の中に少しでも自分の時間があると、なんとなく有意義な気持ちになれるのが、新しい発見でした。

個人的には、寝る前の読書タイムがおすすめです。

本書でも良いですし、小説などでも良いので、毎日本を読む習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?