この記事は『学びを結果に変える アウトプット大全』についての書評です。

『学びを結果に変える アウトプット大全』は、樺沢紫苑さんの著書。

2018年にサンクチュアリ出版から出版されました。

脳科学に裏付けされたアウトプットの極意を、分かりやすい解説とともにギュギュッと詰め込んだ良書です。

以下のような方におすすめ!
  • ブログやSNSを始めたいんだけど、何から始めたらいいか迷っている方
  • アウトプットが大事なのは知っているけれど、今までなかなか続かなかった方
  • 困ったときに辞書的に使えるアウトプット本を探している方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

精神科医やSNSのインフルエンサーとして多方面で活躍されている樺沢紫苑さんの著書。

一時ベストセラーとなったので、本屋さんなどで見かけた方も多いかもしれませんね。

本書は「アウトプット」というテーマに火をつけた原点ともいうべき本。

豊富な医学的研究をもとに、脳科学の観点からアウトプットを科学的に捉えたものになっています。

何といっても、一番のポイントは、その網羅性と検索性。

「大全」の名の通り、あらゆる種類のアウトプットに対応できる内容となっています。

アウトプットに悩んだらとりあえずこの本を手に取ってみればOK、という安心感がありますね。

この本を読んだ理由

選んだ理由

とある平日の帰り道。

駅前の本屋さんに平積みになっているのを見かけたのがきっかけです。

最初は「へー、最近はアウトプットが流行っているのか」という軽い気持ちだったのですが、中身をパラパラめくってみると、かなり見やすいことにびっくりしました。

項目ごとに細かく分かれているだけではなく、要所要所できちんと科学的エビデンスを提示しているところに安心感を覚え、そのままお会計へ。

帰りの電車で早速読み始めたのも良い思い出です。

印象に残った箇所

印象的な箇所

特に印象に残ったのはCHAPTER2の「科学に裏付けられた、伝わる話し方」です。

せっかくなので、その中から個人的に「なるほど」と思ったものを簡単にご紹介しますね。

自分の人生の優先順位を決めよう

樺沢さん曰く、自分の人生における優先順位を決めて、それに沿わない物は即断ることが大事とのこと。

「アウトプットと関係ないじゃん」と思ったそこのあなた。

安心してください。実はめちゃくちゃ関係あります。

そもそも、自分の中で優先順位を決めていないと、結果的にアウトプットに当てるための時間が取れなくなります。

しかも、自分の目標と関係ないことを引き受けてしまうと、それ以上にデメリットも多くなってしまうのです。

例えば、以下のように。

  • ストレスが溜まる
  • 自分の時間が減る
  • 他にも仕事を引き受けることになる
  • モチベーションが下がる

これは私もめちゃくちゃ経験があります。

やりたくない仕事を上司から引き受けてしまい、残業までして頑張ったものの、いざ帰ろうとすると電車が止まってて帰宅難民になったり。

いきたくない飲み会の誘いを断りきれず、仕方なく行ってみたところ、お酒が飲めないので、周囲のハイテンションについていけずに気持ち悪くなったり。

今思うと、本当に無駄な時間だったと思います。

でも、断るのってなかなか難しいんですよね。

そんな方に向けて、樺沢さんは以下のように2つのポイントを提示しています。

  • 断る場合は悩まずに、即断ること
    • ちょっとでも悩むと、断る明確な理由がないことが相手に伝わってしまう
  • 断りの公式を使おう
    • 謝罪(感謝)+理由+断り+代替
    • 例:「すみません。選んでいただいて大変ありがとうございます。本日、子供の送迎があるため、残念ながらお引き受けできません。明日の午前中でしたら終わらせることができるのですがいかがでしょうか?」

これを知って以来、私は自分の目標に関係しないお誘いは即座に断るようにしました。

最初は、断ると相手との関係性が悪くなってしまうかなと思っていたのですが、実際はそんなこともなく、「凪平さんはそういう人なんだね〜」という感じで納得してもらえています。

お誘いをお断りしている分、それ以外のものはできるだけ全力で取り組むようにしているのも、もしかしたら関係しているのかもしれません。

飲み会のお誘いを断った場合などは、別日に一緒にランチに行けば大丈夫です。

お昼休みは決まっているので、お店に行く行き帰りの時間を考えると、長くても40分くらいの我慢で済みます。

そんな感じで、自分のアウトプットの時間を守りつつ、角が立たないようにコミュニケーションをとっていきたいですね。

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

見開き2ページにぎゅぎゅっとアウトプットのコツが詰まっているので、どこから読んでも役に立つ、まさしく「大全」だと思いました。

ビジネス書らしく、読んですぐに使えるテクニックが満載なので、とりあえずアウトプットに悩んだら読むのがおすすめです。

参考図書もしっかり記載されているので、次の読書に繋がりやすいところも良いですね。

実は、この記事を書くにあたって再読したのですが、前回読んだときとは異なる気づきを得ることができました。

一冊で二度も三度も学ぶことができる良書ですね。

最近はインプットに偏っていたので、アウトプットの比率を上げていこうと思いました。

それから意外だったのが、ぼーっと過ごすことも大事だということ。

最近は時間的にも心理的にも余白がない生活が続いていたので、疲れたときにはボーッと過ごしてみようと思います。

まとめ

この記事では、樺沢紫苑さんの著書である『学びを結果に変える アウトプット大全』の概要と感想をご紹介しました。

アウトプットは一日にしてならず。

ですが、一歩目を踏み出すのは今すぐにでもできます。

SNSに読書メモを投稿しても良いですし、私のようにブログに書いても良いでしょう。

大事なのは、とにかくどこでも良いのでアウトプットを始めてみることです。

最初は「難しいな」とか「何を書いたらいいかわからない」となってしまうかもしれませんが、誰もが通る道なのでご安心を。

いきなり長文を書くのは難易度が高いので、まずはX(旧Twitter)などに一言二言投稿するのが良いと思います。

何を書くか悩んでいる方は、私のように本の感想がおすすめです。

映画やドラマ好きの場合は、そちらの感想でもOK。

自分にとってとっつきやすいテーマで、まずは一歩を踏み出してみましょう。

関連書評

樺沢紫苑さんの他の書籍についても書評を書いています。

次に読む本探しのお役に立てれば嬉しいです!