この記事は『理想の人生をつくる習慣化大全』についての書評です。

『理想の人生をつくる習慣化大全』は、古川武士さんの著書。

2019年にディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されました。

幸せな人生を送るための習慣づくりの方法を、優しいイラストと噛み砕いた説明で解説してくれています。

以下のような方におすすめ!
  • 習慣化に何度もチャレンジしているけれど、なかなかうまくいかない方
  • 新年や年度の切り替わりを機に、習慣化に挑戦しよう思っている方
  • やりたいことがあるけれど、習慣化の方法に悩んでいる方

本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。

本の簡単な紹介

概要紹介

習慣化コンサルタントとしてマルチに活躍されている古川武士さんの著書。

幸せな人生を送るための習慣化のコツを65個紹介しています。

内容は「行動の習慣」「思考の習慣」「感情の習慣」「環境の習慣」に大別されており、好きなところからつまみ食いしやすい構成です。

各項目も細かく分割されているので、隙間時間にちょっとずつ読み進めやすいのもポイント。

古川武士さんのこれまでのコンサル経験を踏まえて書かれているので、とても具体的で実行しやすい内容となっています。

イラストも豊富なので、視覚的にも楽しめるのが良いですね。

この本を読んだ理由

選んだ理由

とある年の秋、「今年も終わりだなぁ」と思いながら日記を振り返ってみました。

するとそこには、「今年こそは〇〇を頑張るぞ!」というコメントが。

思い返すと、確かにそのような目標を立てた気もするのですが、どうやらうまく習慣化することができずに、いつのまにか忘れていたようです。

「これは良くないぞ」と思いまして、なんとか年末までにもう一度習慣化にチャレンジしようと思ったのですが、うまく習慣化するためのコツが分からず……。

Amazonで習慣化の本について眺めてみたところ、表題の本を発見。

早速、近くの本屋さんに行って中身を軽く確認してみました。

パラパラめくっただけでもイラストが豊富で、習慣化のポイントがギュギュっとまとまっていそうだったので購入した次第です。

印象に残った箇所

印象的な箇所

特に印象に残ったのは第1章の「行動の習慣」です。

せっかくなので、その中から個人的に「なるほど」と思ったものを簡単にご紹介しますね。

楽しむことを最優先にする!

習慣化のポイントは、「何をすべきか」ではなく、「何をしたいか」だそうです。

つまり、自分が好きなことを起点にする、ということですね。

例えば、ダイエットを目標にしている人がいたとします。

この場合、大抵の人は「毎日1時間走る」みたいな目標を立てると思うのですが、こういった目標って長続きしないですよね。

それは、目標が高いことも理由の一つですが、一番は「走ること」が好きではないからです。

好きではないことは長続きしません。

「好きではない→好きではないので面白くない → 面白くないので辛い →モチベーションが下がる→何か理由をつけてサボる → 習慣化できずに終わる →成功しないのでさらに嫌いになる」という悪循環です。

その点、自分の好きなことであれば、前向きに取り組みやすいというわけですね。

実際、私もnoteで古典や歴史について1年半以上発信していますが、自分が好きなことだから長続きしているという実感があります。

習慣化に困っている場合は、「何をすべきか」という思考から離れ、自分が「何をしたいか」を中心に考えてみてはいかがでしょうか?

感じたこと・考えたこと

読んだ感想

65個もの習慣化のコツが、とてもコンパクトかつ明快に記載されている良書でした。

読み手の目的に合わせて、「行動の習慣」「思考の習慣」「感情の習慣」「環境の習慣」からそれぞれ選ぶことができるようになっており、辞書的な使い方もできる本です。

目次を見て、今直面している課題に合いそうな箇所から読み進めていくと便利だなと思いました。

ただ、人によっては各章での一つ一つの掘り下げが少し浅いように感じるかもしれません。

それは本書の欠点でもありますが、同時に長所でもあります。

タイトルに『習慣化大全』とあるように、本書はあくまで「大全」だからです。

習慣化のメカニズムを掘り下げる学術書ではなく、習慣化を日常に落とし込むための実用的な本、ということですね。

ですので、習慣化の色々なコツを知ったり、いざという時の辞書として使ったりする分には、その身軽さがとても便利だと思います。

最新の科学研究の成果を知りたい人の場合は、本書以外の習慣化の本を手に取った方が良いでしょう。

まとめ

この記事では、古川武士さんの著書である『理想の人生をつくる習慣化大全』の概要と感想をご紹介しました。

本書は、習慣化のプロが手がけた「習慣化のポイント大全」といった本です。

知らないコツやテクニックを知ったり、手元に置いて辞書として使ったり、本書の活用法は人によって異なるかもしれませんが、習慣化のバイブルとして実用性の高い本だと思います。

習慣化はなかなか難しいものではありますが、本書には65個ものコツが掲載されているので、誰でも1つや2つ、自分に適したコツが見つかることでしょう。

私も本書で学んだコツが今でも役立っています。

実際に、この本のおかげで「noteでの1年間毎日更新」を達成することができました。

本書には感謝しても仕切れません。

みなさんもぜひ、ご自身の習慣化の糧にしてみてください。

関連書評

古川武士さんの他の書籍についても書評を書いています。

次に読む本探しのお役に立てれば嬉しいです!