この記事は『スタンフォード式 最高の睡眠』についての書評です。
『スタンフォード式 最高の睡眠』は、西野精治さんの著書。
2017年にサンマーク出版から出版されました。
科学的に最高の睡眠を得るための方法を、豊富なエビデンスを添えて解説してくれています。
- 睡眠不足で悩んでいる方
- 睡眠の質が悪くて困っている方
- 健康のために睡眠環境を改善しようと思っている方
本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。
本の簡単な紹介
スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所で所長をされている西野精治さんの著書。
スタンフォード大学といえば、そもそも睡眠研究の分野で最先端の研究を行っているところ。
ここでの研究成果が、今の睡眠研究に大きな影響を与えているんですよね。
そんな本書ですが、2017年時点での最新の研究成果を存分に紹介し、科学的に最高の睡眠をとるための方法を提示してくれています。
睡眠本の原点と言っても良い良書。
一般向けに書かれているので、睡眠に問題を抱えている人は必見ですよ。
この本を読んだ理由
一時期、関わっていたプロジェクトが炎上して残業続きでした。
深夜対応も合わさって睡眠時間が削られてしまい、次第に寝不足になったんですよね……。
そのため、何とかして短い時間でも質の高い睡眠を取りたいと思っていました。
そこで、ようやく手に入れた休日を使って書店へ行ったところ、今回の本を発見。
睡眠のメカニズムや質の上げ方などが詳しく書かれていたのと、その場で軽く調べた限り、ネット上での評価も結構高かったので購入した次第です。
印象に残った箇所
特に印象に残ったのは3章の「スタンフォード式最高の睡眠法」です。
せっかくなので、その中から個人的に「なるほど」と思ったものを簡単にご紹介しますね。
睡眠の質を上げるスイッチを入れる方法
就寝90分前に入浴する
私たち人間は、皮膚温度と深部体温の差が縮まると眠くなります。
どういうことかというと、要は、体表の温度と体内の温度の差が大きくなると眠くなるということです。
雪山で遭難した際に眠くなるのも、原理は同じですね。
これを有効に使うためには、就寝90分前に入浴して、深部体温を上げるのがおすすめ。
入浴で体を温めると一時的に深部温度が上がり、90分後くらいになると通常時よりも深部温度が低くなって眠くなるからです。
この際、深部温度を上げれば上げるほど、90分後に大きく下がるようになるので、熱めのお湯につかるのが良いとのこと。
最近はシャワーで済ませることが多かったので、きちんとお湯を張って入浴しようと思います。
室温を整える
入眠する際、快適な室温を整えることも大事です。
室温が高すぎると深部温度が下がりにくくなり、結果的に眠くなりにくくなるからですね。
また、湿度が高いと体表からの発汗が進まなくなるため、深部温度が下がらなくなってしまいます。
さらに、この場合は熱が体内に篭るため、熱中症の原因にもなるので要注意です。
最近の夏は蒸し暑いので、エアコンの除湿設定を上手に使っていきたいですね。
感じたこと・考えたこと
出版されてから5年以上経つものの、睡眠の重要性を学ぶという観点からはまだまだ現役の本だなぁと感じました。
図も適宜掲載されているため、読みやすかったです。
また、4章の「超究極!熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略」では、朝すっきりと目覚めるためのポイントも解説されていました。
これ1冊で睡眠のメカニズムの理解・良い入眠の仕方・良い覚醒の仕方を学ぶことができて、コスパも良いですね。
睡眠に関してお悩み中の方は、とりあえず本書を読んでみるのをおすすめします。
まとめ
この記事では、西野精治さんの著書である『スタンフォード式 最高の睡眠』の概要と感想をご紹介しました。
睡眠のいろはを丁寧に解説している良書で、睡眠に関して学ぶにはぴったりの一冊です。
私もこの本を読んで、睡眠の質を意識するようになりました。
スマートウォッチで睡眠のスコアを記録しているのですが、たしかに本書を読む前よりも、平均スコアが上がってきています。
何事もまずは意識することから、ということでしょうか。
寝ている時間は人生の1/3を占めるので、できるだけ質の良い睡眠をとっていきたいですよね。
皆様も、本書を読んで睡眠の質を向上させていきましょう!]