この記事は『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』についての書評です。
『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』は、ライダー・キャロルさんの著書。
2019年にダイヤモンド社から出版されました。
有名なノート術の一つである「バレットジャーナル」の公式本になります。

本の3行紹介
著者はバレットジャーナルの発案者、ライダー・キャロルさん。
バレットジャーナルの仕組みや運用方法についてまとめられているだけではなく、ノートを通じて人生をよりよく生きる方法についても示してくれています。
個人的に名著だと思っている本の1つです。
- PART 1:バレットジャーナルの始め方
- PART 2:バレットジャーナルのつくり方
- PART 3:バレットジャーナルの使い方
- PART 4:自分に合わせて使いこなす
- PART 5:おわりに
個人的な3つの学び
本書を読んで得た、個人的な学びポイントを3つまとめます。
効果的な目標の立て方
ライダー・キャロルさんは、自分の実体験で感じたことを端緒にして目標を設定するべき、と言います。
他人の借り物の目標やストレスへの反動で決めてしまうと有意義ではありませんし、そもそも長続きしないからです。
目標達成には時間がかかるもの。
そのため、自分が心から情熱を傾けているものや喜びを感じるものを参考にして、目標を立てましょう。
ほんの少しの積み重ねが人生をより良いものにする
個人的に一番心に残った言葉があるのでご紹介します。
人生をほんの少しより良くするためにできる、ささやかなことはなんだろう?
ライダー・キャロル
私たちには常に選択肢があります。
「できない」言い訳ばかり考えて後ろ向きな決断を下すこともできますし、「できること」に注目して前向きな決断を下すことも可能です。
どうせなら、人生をちょっとでもより良くするための決断を重ねていきたいですね。
コントロールできるものに集中する
ライダー・キャロルさんは、コントロールできないものは手放そう、と言っています。
このストレス社会を生き抜くためには、自分でコントロールできるものとそうでないものを区別することが大事です。
例えば、他人や結果を変えることはできませんが、自分の行動(プロセス)をコントロールすることはできます。
- 月に5冊本を読む
- 1ヶ月で3kg痩せる
- 一日の中で読書の時間を設ける
- 毎日20分運動する
結果を重視してしまうと、達成できなかったときにモチベーションが下がってしまうんですよね。
日々いろいろなことがあるので、体調悪化や繁忙期などの影響でうまくいかないこともあると思います。
しかし、結果ではなくプロセスを意識すると、自分でコントロールできるようになるのです。
感想
バレットジャーナルについての本ではありましたが、内容はとても深かったです。
ノートの取り方に始まり、人生をより良く生きるための方法・心構えなどについても言及されていました。
要所要所で挿入されている図もとても分かりやすかったです。
一つ一つは他のビジネス書でも見かけたことがあるかもしれませんが、それらをバレットジャーナルというシステムにうまく絡めているところが素晴らしいと思いました。
バレットジャーナルでノートを取らない場合でも一読をおすすめしたい名著です。
まとめ
本書はバレットジャーナルだけではなく、ノートを起点に、人生を上手に管理するための方法を提示してくれる良書でした。
紙とペンだけでこれほどのことができるのかと、読み終わったあとに感動しています。
読み終わったあと、思わず近くのロフトに行って文房具をゲットしてきたほどです。
「メモはデジタル派」という人にとっても、ノートの取り方や振り返りの手法などは参考になると思います。
生産性向上ツールが溢れる昨今ですが、あえてアナログなノート術で人生を前向きに生きていくのも、なかなか乙なものではないでしょうか。
