この記事は『新 自分を磨く方法』についての書評です。
『新 自分を磨く方法』は、スティービー・クレオ・ダービックさんの著書。
2017年にディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されました。
50個もの自分を磨くための名言やエッセンスが収録されている自己啓発本です。

本の3行紹介
135ページというコンパクトなサイズ感ながら、50個もの「自分を磨く方法」が記載されています。
ちょっとした名言やモチベーションの上がるエピソードなど、多様なアプローチで読者にやる気を与えてくれる本です。
目次が整理されていて見やすいので、目次を見て気になった箇所を読むのが便利だと思います。
- 1 限界を設けない
- 2 可能性の芽を探す
- 3 チャンスをつかむ準備をする
- 4 ビジョンを持つ
- 5 高い目標を設定する
- 6 優先順位を決める
- 7 情熱を燃やす
- 8 最善を尽くす
- 9 誇りを持つ
- 10 動き続ける
- 11 とにかくやってみる
- 12 恐怖心と向き合う
- 13 決断する
- 14 失敗から学ぶ
- 15 あきらめない
- 16 夢を持ち続ける
- 17 夢中で働く
- 18 完璧を目指さない
- 19 違う方法でやってみる
- 20 自ら変化する
- 21 変化を受け入れる
- 22 逆境を喜ぶ
- 23 イエスと言う
- 24 成功するイメージを持つ
- 25 ポジティブな言葉を使う
- 26 自分にかける言葉を大切にする
- 27 ネガティブな感情を許す
- 28 運命に責任を持つ
- 29 視点を変える
- 30 思い込みから脱出する
- 31 考え続ける努力をする
- 32 約束を守る
- 33 常によいことを考える
- 34 嘘をつかない
- 35 間違いを認める
- 36 他人を変えようとしない
- 37 外見を磨く
- 38 よい生活習慣を持つ
- 39 学び続ける
- 40 手を抜かずに続ける
- 41 人一倍努力する
- 42 過去の見方を変える
- 43 許す
- 44 他人のために力を使う
- 45 自分だけよくなろうとしない
- 46 人の可能性を信じる
- 47 愛情を表現する
- 48 人生の目的について考える
- 49 いまあるものに感謝する
- 50 自分の可能性に気づく
個人的な3つの学び
本書を読んで得た、個人的な学びポイントを3つまとめます。
自分に限界を設けてはいけない
みなさんはノミとガラス板の実験をご存知でしょうか?
ノミは自分の体長の何倍もの高さまでジャンプすることができます。
しかし、ノミをビーカーに入れてガラス板で蓋をすると、飛び上がってはぶつかるというのを繰り返し、次第にガラス板の下までしかジャンプしなくなるのです。
こうなると、もはやガラス板を外した状態にしても小さなジャンプしかしなくなります。
本当は余裕でビーカーを超えるほどのジャンプをすることができるのに、「自分には無理だ」と錯覚して、挑戦することを諦めてしまうのです。
これは、私たち人間にも当てはまるものだと思います。
周囲から「あなたは〇〇だから」「お前には無理」などと言われ続けると、次第に自信を無くして真の実力を発揮できなくなるかもしれません。
そのため、周囲の評価や言葉は参考程度にするのが良いと思います。
著者のスティービー・クレオ・ダービックさんが言うように、「たとえ誰が何と言っても、これまで誰があなたに何と言ってきたのだとしても、あなたにはもっと可能性がある」のですから。
自分の可能性に限界を設けてはならない。たとえ誰が何と言っても、これまで誰があなたに何と言ってきたのだとしても、あなたにはもっと可能性がある(p.11)
スティービー・クレオ・ダービック、『新 自分を磨く方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年
迷ったらとにかくやってみる
スティービー・クレオ・ダービックさんは、「失敗=後退」だと考えているならそれは大きな間違いである、と述べています。
行動し続けている限り、それは前進に他ならないからです。
かのトーマス・エジソンも、以下のような言葉を残しています。
失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう
トーマス・エジソン
「失敗は成功の母」と言いますが、まさにそのとおりなのですね。
行動し続ける限り、失敗は次の成功への布石になります。
唯一後退があるとしたら、それは何もしなかった場合でしょう。
スティービー・クレオ・ダービックさんも述べていますが、何もしないことは現状維持ではありません。
周囲の人が前進を続けている以上、立ち止まっていては置いて行かれてしまいます。
失敗を深刻に捉えすぎず、むしろ成功への糧だと思って、日々挑戦を続けていきたいですね。
やるかやらないか迷ったら、とりあえずやらないことにするのが、成功しない人。やるかやらないか迷ったら、やってみるのが成功者(p.36)
スティービー・クレオ・ダービック、『新 自分を磨く方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年
努力を続ける
著者のスティービー・クレオ・ダービックさんは、「才能とは、努力を惜しまずに続けることのできる力である」と述べています。
諦めずに前に進み続ける力とも言えるかもしれません。
アインシュタインも以下のような言葉を残しています。
わたしは天才ではない。ただ、人より長くひとつのことと付き合ってきただけだ
アルベルト・アインシュタイン
諦めないで挑戦し続ける限り、人は成長していくものです。
私もときどき壁に直面することがありますが、そこで諦めたりせず、直向きに努力を続けていこうと思います。
感想
自分を磨く50の方法が書かれた、とても読みやすい自己啓発本でした。
135ページほどの本で、一つ一つの項目がコンパクトにまとまっているため、空き時間にサクッと読めるのがよかったです
内容も自己啓発本らしく、読むとちょっと背中を押してくれるような前向きなメッセージが多くありました。
ただ、あくまで著者にとっての「自分を磨く方法」が書かれているだけで、何か科学的根拠に則ったわけではないので、その辺りを気にする方は注意されたし。
私も項目によってはあまり共感できない箇所もあったので、目次を見ながら自分が気になる箇所をつまみ食いするのが良いと思います。
イメージとしては、トイレのカレンダーとかに載っている名言とかに近いかもしれません。
あれも、自分に響く言葉とまったく響かない言葉で、結構差がありますよね。
こういう系統のものは、自分に合うものだけを取り入れるのがおすすめです。
全体としては割と良い本だったな、という印象で、私もいくつか勇気をいただきました。
ふとしたときに手に取って、なんとなく前向きな気持ちになれる、そんな本だと思います。
まとめ
この記事では、スティービー・クレオ・ダービックさんの著書である『新 自分を磨く方法』の概要と感想をご紹介しました。
見た目のサイズ以上に、数多くの前向きな言葉を教えてくれる良書だったと思います。
文庫本程度のサイズなので、自己啓発本の中でもコンパクトなのが良いですね。
トイレや寝室など、毎日利用するところに置いておき、ふとした瞬間に中身を読むのがおすすめです。
言葉の力は侮れないものなので、疲れているときや不安になっているときには、本書などをうまく利用して前向きな言葉を摂取していきたいですね。
