この記事は『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』についての書評です。
『超筋トレが最強のソリューションである』は、筋トレの素晴らしさを布教しているTestosterone(テストステロン)さんの著書。
2018年に文響社から出版されました。
科学に裏打ちされたエビデンスと軽妙なやりとりで、時に真面目に、時にお茶目に、筋トレの魅力について解説しています。
- メンタルの調子が悪くて困っている方
- 筋トレに苦手意識のある方
- 健康診断の結果が悪かったので運動するべきか悩んでいる方
本記事が、良書との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。
本の簡単な紹介
本書は、筋トレの素晴らしさを広めるためにX(旧Twitter)等で活動されているTestosterone(テストステロン)さんの著書。
早稲田大学大学院でスポーツ科学に関する研究をされている久保孝史さんを相方に、軽妙なやり取りで筋トレの魅力と効能を熱く解説してくれています。
本文はTestosteroneさんと久保孝史さんの会話がメインなので、とても読みやすいです。
Testosteroneさんの熱い筋肉トークと久保孝史さんの冷静なツッコミも相まって、肩の力を抜いて気楽に読むことができます。
本文中にも書かれていますが、ご自身の体験談だけではなく、最新の科学に基づいた内容になるよう気を配ってくれているので、随所にエビデンスも豊富。
精神論的な内容ではないところがGoodですね。
読み終わったら筋トレがしたくなる良書です。
この本を読んだ理由
一時期体調を崩してしまったのですが、そのせいで健康診断の結果がちょっと良くなかったんですよね……。
「健康の基本は運動から」と思ったので筋トレを始めたものの、あんまりモチベーションが上がらず、結局長続きしないのが悩みでした。
そこで、自分にとっての筋トレの意味を一度しっかり定義し直さなければと思い、本屋さんへ直行。
筋トレに関する本を読んで、モチベーションを上げようと思ったわけです。
すると、本屋さんでターミネーターのような男の人が表紙の本を発見。
気になって中を見てみたところ、「サクッと読めそう」かつ「科学的にもしっかりしてそう」に感じて、そのまま購入した次第です。
印象に残った箇所
全編にわたって面白く、色々な箇所が印象に残っているものの、あえて一つ挙げるとするならば、第6章の「長生きしたけりゃ筋トレをしなさい」が特に印象に残りました。
せっかくなので、その中から少しご紹介しますね。
筋トレすると長生きできる!
2017年のStamatakisらの研究・調査によると、週に2回以上筋トレしている人は、そうでない人よりもガン死亡率が約30%低いとのこと。
特に、筋トレと有酸素運動を組み合わせると、大きな死亡率の低下が期待できるそうです。
筋トレすごいですね!
本文中では、「筋トレは最強の予防医学」という言葉がありましたが、まさしくその通りだと思います。
ちなみに、具体的な運動の目安は以下となります。
中程度はじんわりと汗をかく程度の運動で、高強度はガッツリとした運動、といったイメージです。
週に150分ということは、平日に30分運動すればOK。
通勤している人なら、朝と夜に片道15分程度の早歩きをすることで達成できそうですよね。
あとは、筋トレは関係ないのですが、Testosteroneさんの以下の言葉が刺さりました。
「睡眠は最も費用対効果の高い自己投資です!寝ましょう!おやすみなさい!」(p.136)
Testosterone(2018).『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』,文響社
ここのところ残業続きで睡眠時間が不足しがちだったので、耳に痛いですね……。
最近の体調不良は睡眠不足も関係していたかもしれません。
睡眠時間しっかり確保しなければ!
感じたこと・考えたこと
「筋トレで人生は変わる!」という希望を持てる本でした。
本文は軽妙な会話調ながらも、随所に論文や研究結果を引用しており、とてもロジカルで真面目。
そのため、読みながら「へぇ〜」と唸ってしまうこともしばしば。
切り口もメンタルヘルスやアンチエイジング、ビジネスにダイエットなど色々あるので、筋トレの万能さに感心しました。
もしかしたら筋トレがすべてを解決してくれるのかもしれない、と錯覚するほどです。
思わず、筋肉への愛着も湧いてきてしまいました。
とりあえず、今は会社が辛いので、いざという時のために筋肉をつけて、健康的な体を手に入れようと思います。
まとめ
この記事では、Testosterone(テストステロン)さんの著書である『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』の概要と感想をご紹介しました。
筋トレの効能は凄まじいですね。
読み終わったらすぐにでも筋トレがしたくなるような良書でした。
Testosteroneさんの筋トレへの愛も十二分に伝わってくる内容となっているので、読めばあなたも筋トレがしたくなるはず。
精神的に辛いときは、本書を読んで筋トレと良質な睡眠を取るようにしましょう。
筋トレ万歳!